二市八町の合併問題に関して

 私たちが住む県西地域のこれからの課題として、どうしても避けて通れないのは合併問題であります。現在、神奈川県が出した二市八町(小田原市、南足柄市、箱根町、真鶴町、湯河原町、松田町、中井町、大井町、開成町、山北町)がひとくくりとされており、また、各首長により「県西地域合併検討会」や、地域の議員による「県西地域合併を検討する議員連盟」などがあります。
実際に合併が行われたとすると、総人口が36万人、総面積が約635k㎡にも及びます。広大な地域と素晴らしき資源を有しますが、人口が少なく、今後の高齢化現象が顕著に出てくる地域なのです。

 合併後の一番の問題点として、行政サービスの低下があります。現在の段階から、行政に関しては少なからずとも不満を持っている方は多いのではないのでしょうか。しかし、行政の職員方としても、担当外のことをやらされたり、手当てのつかない残業をやらされたりと大変なのは事実であります。これが合併となりますと、更なる人員削減が求められるのです。私もいち町民として、合併後の湯河原地区の行政サービスには、不安を感じております。

 しかし、素晴らしき点も多くあるのです。それは観光地として更なる発展を見込める点、壮大な自然や歴史的、文化的な背景を多く持ち合わせる点などです。また、30万人以上の住民を有すること(中核市と呼ぶようです。)により、保健所や養護老人ホームの設置や、今まで神奈川県が持っていた権限と財源を移管してもらえるのです。これにより、全国への発信や国への発言力も強くなるものと考えられます。

 合併に向けては、度重なる議論が必要なのはもちろんです。一番考慮すべきは、住民にとって合併が良いのか悪いのかをはっきりと出さなくてはいけないことです。また、合併が決まったのならば、その対応策を考えなくてはなりません。前途多難ではありますが、住みやすいまち、安全なまちを作り上げるために、真剣に取り組んでいかなくてはなりません。

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